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2018年08月22日
2018年8月22日(2019年10月2日一部改訂)
※ご留意事項:本文は、下記リンク先の仮訳です。本仮訳と原文に相違する記載があるときには、原文が優先します。
https://chemaxon.com/news/chemaxons-statement-on-oracle-charging-for-java-updates
オラクル社は、2016年の後半から長期サポート(LTS)バージョンの無償サポートの中止について言及してきました。2018年初頭に本件に関する2つの重要な変更が公表されました。[ref1] [ref2]
まず、オラクル社はJavaバージョンのリリースサイクルをスピードアップします。6ヶ月ごとに新しいJavaバージョンが登場します。 Java 8は、少なくとも2019年1月まで無償サポートされます。JavaにはOpenJDKと呼ばれるGPL + CEライセンスのフリーバージョンと市販のOracle JDKの2つのライセンスオプションがあります。
Java 8はLTSリリースとなり、LTSバージョンにはオプションの商用サポートパッケージが用意されます。次のLTSは、2018年10月からOracle Java 11になります。これは、Oracle社がJavaサポート費用を要求することを意味しますが、古いバージョンを使用することを決定したお客様も、マイナーなアップデートを無料で入手することができなくなります。
多くのChemAxonソフトウェアがJavaに依存している為、ユーザー様にさまざまなJavaバージョンとランタイムとの互換性についてお知らせする次第です。
Javaの影響を受けない製品
Marvin for JavaScript,JChem for Excel,JChem for Office,JChem for SharePoint,JChem for SharePoint Search,Marvin Live,ChemLocator,BioEddie,ChemAxon .NET API
Javaの影響を受ける製品
Standalone applications: ChemAxon Assay, ChemCurator, Compliance Checker, Compound Registration, Instant JChem, MadFast Similarity Search, Markush Editor, Marvin, Plexus Connect, Plexus Design.
Toolkits and components: Biomolecule Toolkit, Calculators and Predictors, Chemical Name and Structure Conversion, Chemical Structure Representation Toolkit, JChem Engines, JKlustor, Markush Tools, Reactor, Screen Suite.
Third-party integrations: KNIME Nodes, Pipeline Pilot Components.
OPENJDK VERSION 8
2018年の初めに、OpenJDKを使ってソフトウェアをテストしました。OpenJDKは、Oracleがバイナリ互換性のある代替手段としてサポートしているフリーでオープンソースのJavaランタイムです。[ref3]
ChemAxonでは、AdoptOpenJDKのHotspotのOpenJDKディストリビューションを選択しました。主に3つの主要なプラットフォーム用のバイナリを提供しています。AdoptOpenJDKはIBMなど複数の大企業がスポンサーしており[ref4]、Java 8からの移行に要するであろう期間(2022年9月迄)新バージョンとオーバーラップしてフリーLTSを提供します。[ref5]現在ほとんどのアプリケーションは本バージョンで動作するか、近い将来本バージョンを使用できるようになります。
ORACLE JAVA SE ADVANCED 8
本バージョンもまた、Javaが設計に基づき同一Javaバージョン内でのランタイム互換性を維持する為、安全な選択肢です。[Q7 on ref6]したがって、ChemAxon製品は、間もなく予定されているマイナーなアップデートを含め、ORACLE JAVA SE ADVANCED 8で確実に動作します。
JAVA 10, 11 RAPID RELEASES
最近、Oracle JavaおよびOpenJDK 10および11の release candidatesでテストを開始しました。結果は、ChemAxonの自動化テスト基盤が RAPID RELEASESに対応し、アプリケーションが最新のOpenJDKおよびOracle JREバージョンで動作することを示しています。
Java 11は、商用アップデートを8年提供する長期サポートバージョン(LTS)を選択できます。Java APIは後方互換性(より新しいJavaで古いアプリを動作可能)があるため、商用サポートを購入すると6か月間の無料サポートが終了した後も、Java11でソフトウェアを利用できます。
OpenJDKとORACLE JDK
バージョン11以降、Oracle Javaの無償提供を完全に停止しますが、Javaは2つのライセンスで提供されます(バージョン11より前の単一バイナリ・コード・ライセンスと比較して)。ref7:
OpenJDKのGPL + CEライセンス、Oracle JDKの商用ライセンスつきましては、お客様には3(実用上は2)つの選択肢があります。
(1) Oracle JDKの商用ライセンスを購入する
(2) OpenJDKに切り替える
(3)<非推奨>有償サポートを購入せず、現行のJava 8を利用し続ける
ChemAxonソフトウェアはJavaの商用機能を使用していないため、お客様がOracleから商用ライセンスを購入するメリットはありません。また、Java 11以降からOracle JDKビルドとOpenJDKのビルドは本質的に同一である為、OpenJDKを推奨します。
信頼のおけるスポンサーを持つAdoptOpenJDKは、OpenJDKの信頼できる配布元であると考えられます。
RedHatのようなLinuxディストリビューションは、LTSバージョンのOpenJDKをリポジトリに提供する意向に合意し、オープンソースプロジェクトの信頼性の高いサポートを提供してきた歴史があり、彼らが提供するOpenJDKは安全な選択肢であるといえます。
JAVA互換に関するいくつかの依存関係
サードパーティ製ソフトウェアとの依存関係のため、現時点でJava 9以上をサポートできない場合もあります。しかし、これらの非互換性はすべて2018年末までに解消すると確信しています。現在、アップグレードが必要なNetbeansとJava FXに依存しているInstant JChem、ChemCurator、Markush Editorにフォーカスしています。
Java Web Start(JWS)テクノロジはJava 9で非推奨になるため、近い将来に削除される予定です。インスタントJChem JWS関連の問題を解決する必要があります。Java 9では、32ビットのサポートも廃止されました。今後、このアーキテクチャをサポートし続ける必要があるかどうかを評価しています。
ChemAxonでは本件に関し、現在のアイデアについて議論して参りましたが、あなた様のご意見、ご提案、将来の計画について非常に関心を持っております。お客様の業務との整合性を確保するためにも、是非アンケートにご協力下さいますようお願い申し上げます。
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