日本の化審法(CSCL)の最近の改正によれば、事業者は少量の新規化学物質(※)を製造又は輸入する前に、政府に対して化学構造式ファイルと共に申出をしなければなりません。製品評価技術基盤機構(NITE)は、事業者の化学構造式ファイル作成を支援するため、2018年9月14日に、MOLファイル作成システムを公開しました。このシステムには、ChemAxon社のオンライン化学構造式編集ソフトであるMarvinJSを利用しています。

(※)少量の新規化学物質とは、新規化学物質を1年あたり1t以下で製造又は輸入する場合のこと。

 

「我々は、多くの事業者が簡単に化学構造式ファイルを作成することができるために、Web 環境で作成することができるMarvin JSを使用することを決めました。」とNITEの担当者は語りました。

 

ChemAxon社の日本総代理店であるパトコア社のおかげで、我々は日本におけるケモインフォマティクスマーケットに関する強いプレゼンスを強化することができました。NITEのプラットフォームにより、市場をリードするオンライン化学エディターであるMarvin JSを幅広い層に紹介することで、当社のプレゼンスをさらに安定させることができます。私たちは長期的には日本の政府機関と協力していくことを楽しみにしています。」- Ferenc Csizmadia  ChemAxon社 CEO

 

NITE について(パンフレット事業内容より)

 NITEは、「独立行政法人製品評価技術基盤機構法」に基づき、経済産業省のもとに設置されている行政執行法人です。 現在、製品安全分野、化学物質管理分野、バイオテクノロジー分野、適合性認定分野、国際評価技術分野の5つの分野において、経済産業省など関係省庁と密接な連携のもと、各種法令や政策における技術的な評価や審査などを実施し、わが国の産業を支えています。  また、それらの業務を通じてNITEに蓄積された知見やデータなどを広く産業界や国民の皆様に提供するとともに、諸外国との連携強化や国際的なルールづくりなどに取り組み、イノベーションの促進や世界レベルでの安全な社会の実現に貢献しています。

 

ChemAxon について

 ChemAxon は生命科学、バイオテック、新素材、ファインケミカル 、石油化学、農薬、食品、香料の業界において、化学・生物学的なエンティティーを取り扱うためのITソリューション、プラットホーム、アプリケーション及びコンサルティングサービスを提供しています。 我々のアプリケーションとサービスは、生命科学における情報の価値及びその他の研究開発環境の最適化を支援します。 我々のミッションはお客様やパートナーと共に開発された、パワフルで直観的且つ費用対効果が高い情報科学ツールによって、研究者をインスパイアさせることです。

 

パトコア について

 パトコアは創薬支援システムの専門企業で、最先端のケムインフォマティックス・創薬支援システムなどを提供します。 我々は企業のリスクマネジメントの観点からも重要な化学物質のコンプライアンス対応ソリューションに注力しており、確実且つ効率的な化学物質の管理を支援します。これまでに様々な化学物質管理ソリューションが製薬会社、化学会社、大学、行政機関などに導入されています。

 

 

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2018年8月22日(2019年10月2日一部改訂)

※ご留意事項:本文は、下記リンク先の仮訳です。本仮訳と原文に相違する記載があるときには、原文が優先します。
https://chemaxon.com/news/chemaxons-statement-on-oracle-charging-for-java-updates

 

オラクル社は、2016年の後半から長期サポート(LTS)バージョンの無償サポートの中止について言及してきました。2018年初頭に本件に関する2つの重要な変更が公表されました。[ref1] [ref2] 

まず、オラクル社はJavaバージョンのリリースサイクルをスピードアップします。6ヶ月ごとに新しいJavaバージョンが登場します。 Java 8は、少なくとも2019年1月まで無償サポートされます。JavaにはOpenJDKと呼ばれるGPL + CEライセンスのフリーバージョンと市販のOracle JDKの2つのライセンスオプションがあります。
Java 8はLTSリリースとなり、LTSバージョンにはオプションの商用サポートパッケージが用意されます。次のLTSは、2018年10月からOracle Java 11になります。これは、Oracle社がJavaサポート費用を要求することを意味しますが、古いバージョンを使用することを決定したお客様も、マイナーなアップデートを無料で入手することができなくなります。
多くのChemAxonソフトウェアがJavaに依存している為、ユーザー様にさまざまなJavaバージョンとランタイムとの互換性についてお知らせする次第です。

 

Javaの影響を受けない製品

Marvin for JavaScript,JChem for Excel,JChem for Office,JChem for SharePoint,JChem for SharePoint Search,Marvin Live,ChemLocator,BioEddie,ChemAxon .NET API

 

Javaの影響を受ける製品

Standalone applications: ChemAxon Assay, ChemCurator, Compliance Checker, Compound Registration, Instant JChem, MadFast Similarity Search, Markush Editor, Marvin, Plexus Connect, Plexus Design.

Toolkits and components: Biomolecule Toolkit, Calculators and Predictors, Chemical Name and Structure Conversion, Chemical Structure Representation Toolkit, JChem Engines, JKlustor, Markush Tools, Reactor, Screen Suite.

Third-party integrations: KNIME Nodes, Pipeline Pilot Components.

 

OPENJDK VERSION 8

2018年の初めに、OpenJDKを使ってソフトウェアをテストしました。OpenJDKは、Oracleがバイナリ互換性のある代替手段としてサポートしているフリーでオープンソースのJavaランタイムです。[ref3]

ChemAxonでは、AdoptOpenJDKのHotspotのOpenJDKディストリビューションを選択しました。主に3つの主要なプラットフォーム用のバイナリを提供しています。AdoptOpenJDKはIBMなど複数の大企業がスポンサーしており[ref4]、Java 8からの移行に要するであろう期間(2022年9月迄)新バージョンとオーバーラップしてフリーLTSを提供します。[ref5]現在ほとんどのアプリケーションは本バージョンで動作するか、近い将来本バージョンを使用できるようになります。

 

ORACLE JAVA SE ADVANCED 8

本バージョンもまた、Javaが設計に基づき同一Javaバージョン内でのランタイム互換性を維持する為、安全な選択肢です。[Q7 on ref6]したがって、ChemAxon製品は、間もなく予定されているマイナーなアップデートを含め、ORACLE JAVA SE ADVANCED 8で確実に動作します。

 

JAVA 10, 11 RAPID RELEASES

最近、Oracle JavaおよびOpenJDK 10および11の release candidatesでテストを開始しました。結果は、ChemAxonの自動化テスト基盤が RAPID RELEASESに対応し、アプリケーションが最新のOpenJDKおよびOracle JREバージョンで動作することを示しています。

Java 11は、商用アップデートを8年提供する長期サポートバージョン(LTS)を選択できます。Java APIは後方互換性(より新しいJavaで古いアプリを動作可能)があるため、商用サポートを購入すると6か月間の無料サポートが終了した後も、Java11でソフトウェアを利用できます。

 

OpenJDKとORACLE JDK

バージョン11以降、Oracle Javaの無償提供を完全に停止しますが、Javaは2つのライセンスで提供されます(バージョン11より前の単一バイナリ・コード・ライセンスと比較して)。ref7

OpenJDKのGPL + CEライセンス、Oracle JDKの商用ライセンスつきましては、お客様には3(実用上は2)つの選択肢があります。

(1) Oracle JDKの商用ライセンスを購入する

(2) OpenJDKに切り替える

(3)<非推奨>有償サポートを購入せず、現行のJava 8を利用し続ける

ChemAxonソフトウェアはJavaの商用機能を使用していないため、お客様がOracleから商用ライセンスを購入するメリットはありません。また、Java 11以降からOracle JDKビルドとOpenJDKのビルドは本質的に同一である為、OpenJDKを推奨します。

 

信頼のおけるスポンサーを持つAdoptOpenJDKは、OpenJDKの信頼できる配布元であると考えられます。

RedHatのようなLinuxディストリビューションは、LTSバージョンのOpenJDKをリポジトリに提供する意向に合意し、オープンソースプロジェクトの信頼性の高いサポートを提供してきた歴史があり、彼らが提供するOpenJDKは安全な選択肢であるといえます。

 

JAVA互換に関するいくつかの依存関係

サードパーティ製ソフトウェアとの依存関係のため、現時点でJava 9以上をサポートできない場合もあります。しかし、これらの非互換性はすべて2018年末までに解消すると確信しています。現在、アップグレードが必要なNetbeansとJava FXに依存しているInstant JChem、ChemCurator、Markush Editorにフォーカスしています。
Java Web Start(JWS)テクノロジはJava 9で非推奨になるため、近い将来に削除される予定です。インスタントJChem JWS関連の問題を解決する必要があります。Java 9では、32ビットのサポートも廃止されました。今後、このアーキテクチャをサポートし続ける必要があるかどうかを評価しています。

ChemAxonでは本件に関し、現在のアイデアについて議論して参りましたが、あなた様のご意見、ご提案、将来の計画について非常に関心を持っております。お客様の業務との整合性を確保するためにも、是非アンケートにご協力下さいますようお願い申し上げます。

 

JAVAに関するアンケート(英語)